Last Edited: December 26,1997.    kajiyama

図形・図・図面について


授業をすべて終えた後で、あなたの考えを整理してください。

1.携帯を持ったサルと違って大学をでた知識人が図形を考えるとき、
  心の中で区別することがある。

 

世の中には次のものが存在します。互いの関係を整理してください。

A「三次元の実物」
工業製品、自然界の産物、 人体など、形あるものに囲まれて我々は生活している。

B「図形」
人間は、立体図形や平面図形、多面体や曲面など、形を用いて思考する習慣をもっている。

C「イメージ」
思考する過程で、視覚的イメージ(心的視覚像)を用いることがある。
しかしあなたのイメージは他人が見ることができない。それだけ誤解が生じている。

D「図面・画像」
授業で使うOHP、黒板の図、コンピュータグラフィックス、CADの図面、AV、映画やビデオ、我々はこれらに囲まれて生活している。

AVの項目で説明したように、これらはすべて同じではない。
ビデオの中で、優しかったお兄さんやお姉さん(画像)と、実際のお兄さんお姉さん(三次元の実物)とつきあってみましょう。優しいとは限りません。妄想には注意しましょう!!


2.幾何学で使う「図形」の意味

 

私たちの身の回りには、形を持つものがある。また私たちは、形を持つものを作り出している。

この対象物の持っている性質、値段、重さ、きれい・汚い、優しい・意地悪などのほとんどの性質を捨てて、形(shape)と大きさ(size)だけを考えたのが幾何学で言う「図形」である。

   さらに学習したい者には、次の文献がある。
   栗田稔、”幾何学の思想と教育”、海鳴社、1987.


3.製図学の立場で使う「図形、図、図面」の意味

 

幾何学で言う「図形」の知識を元に、専門の知識が加わる。幾何学とは異なるので注意する。

「図形」 (ここでは立体を投影により表した図形)
・3次元の対象物の幾何学的形状と大きさを、投影にしたがって、平面上に点と線によって描いたもの。
(3次元の対象物の幾何学的図形と、この原図形を投影法で描いた二次元図形を区別する。)
・平面上とは、ノートや用紙などの紙とは限らない。
 コンピュータのブラウン管の上や、眼球の網膜などの平面も含まれる。
・表現する目的に応じて、正投影法、軸測投影法、斜投影法、標高投影法、透視投影法の投影法が使われる。

「図」
・図形に寸法や仕上げの程度などの各種の情報を書き加えたもの。
・JISの製図規格(JIS−Z 8114-84)では、
 図形に表された3次元の対象物の大きさ(寸法)、
 仕上げたときの表面の肌の仕上がりの荒さの程度、公差、注記事項などを書き加える。
 3次元の対象物を生産するために必要な情報を記入したものである。

「図面」
・図またはダイアグラムを、表題欄、特記事項などの必要事項を加えて決められた図面様式で表現したもの。

「図面様式」
・用紙の大きさ、図面の輪郭、表題欄、文字の大きさなどがある。
 これらの知識は、基礎製図や建設CADの科目で学ぶことになっている。

さらに概念を整理したい者には、次の文献がある。
日本規格協会編、中里為成、福永太郎他、”JIS用語解説シリーズ製図用語”、日本規格協会、1993.   


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